作業報告書の回収と清書に、毎月時間を取られていませんか

清掃の現場では、スタッフが紙のチェック表に記入し、終わったら事務所に持ち帰るか写真を撮って送る、という形がまだ多く残っています。事務所ではそれを集めて、取引先に出す報告書に清書し直す作業が毎月発生します。

現場が増えるほど、紙の回収漏れや写真の取り違えが増えます。取引先から「先月のあのフロアはやってもらえましたか」と聞かれても、紙の山から探すのに時間がかかるというのもよくある悩みです。

清掃会社でよく聞く悩み

  • チェック表の回収が遅れ、月末に報告書がまとまらない
  • LINEで送られてきた写真が、どの現場のものかわからない
  • 現場ごとに作業内容が違い、チェック表の管理が大変
  • 取引先向けの報告書を、毎月手作業で作り直している
  • 新人がどこまでやればよいか、現場ごとに教え直している

原因は、現場の記録と事務所の報告書が別々に作られていること

紙のチェック表は現場で書かれ、報告書は事務所で作られます。この2つの間に回収・写真の整理・清書という手作業が挟まっているため、現場が増えるほど事務所の負担が膨らみます。

アプリ化の目的は、現場でスマホに入力した内容と写真が、そのまま報告書の材料になる形にすることです。回収も清書もなくなり、事務所は内容の確認だけをすればよくなります。

紙の報告と、スマホ入力の報告 紙のチェック表 現場で記入して持ち帰る 写真はLINEで別に送る 事務所で報告書に清書 スマホで入力 現場ごとのチェック項目を表示 写真を項目にひも付けて保存 報告書を自動で作成 ▶

入力した時点で報告書の材料がそろうので、回収と清書の手間がなくなる

清掃の報告は、「何をしたか」と「その証拠の写真」がほぼすべてです。項目が決まっていて毎回同じ形の記録になるので、日報の中でも特にアプリにしやすい業務と言えます。

清掃の作業報告をアプリ化するときの5つのポイント

POINT 1

現場ごとにチェック項目を持たせる

オフィス、共用部、トイレ、定期清掃など、現場によってやることは違います。現場を選ぶとその現場のチェック項目が出てくる形にすると、新人でも何をすべきか迷いません。

POINT 2

写真はチェック項目にひも付ける

写真をまとめて送るのではなく、「トイレ床」「エントランスガラス」など項目ごとに撮るようにします。どの現場のどこの写真かが自動で決まるので、取り違えがなくなります。

POINT 3

開始と終了の時刻を記録する

作業の開始・終了をボタンで記録すると、現場ごとの実作業時間が積み上がります。見積もりや人員配置の見直しに、そのまま使えるデータになります。

POINT 4

不具合や気づきを報告できる欄を作る

電球切れ、設備の破損、備品の不足など、清掃中に気づいたことを写真付きで送れる欄を用意します。取引先への報告にも載せられるので、細かな気づきが信頼につながります。

POINT 5

取引先向けの報告書を自動で作る

入力された内容と写真から、現場ごと・月ごとの報告書を出力できるようにします。事務所の作業は、出来上がった報告書の確認と送付だけになります。

電波の弱い現場も想定しておく

地下の機械室や大きな建物の奥では、電波が入りにくいことがあります。電波がない場所でも入力でき、つながったときに送信される作りにしておくと、現場で入力をあきらめて紙に戻ることを防げます。

紙のチェック表・写真をLINEで送る・専用アプリの比較

清掃の作業報告の方法を、現場と事務所それぞれの手間で比べます。

観点 紙のチェック表 紙+写真をLINEで送る 専用の業務アプリ
現場の入力 △ 書くのは簡単 △ 送り先がばらばら ◎ 項目に沿って入力
写真の整理 × 残らない × 現場の特定が大変 ◎ 項目に自動でひも付く
報告書の作成 × 毎月清書 × 写真の貼り込みが手作業 ◎ 自動で出力
過去の確認 × 紙を探す △ トークを遡る ◎ 現場と日付で検索

写真をLINEで送る運用は始めやすい反面、トークが流れて写真がどの現場のものか後からわからなくなるのが難点です。現場が数か所を超えると、整理の手間が紙の清書と変わらなくなります。

紙の日報をスマホに置き換える一般的な設計の考え方は紙の日報をスマホ入力へ変えるときの設計ポイントで解説しています。清掃の場合はそこに現場ごとのチェック項目と写真を加えたものと考えると、全体像がつかみやすくなります。

作業報告のアプリ化を進める4ステップ

1
今のチェック表を
集める
現場ごとの
項目を洗い出す
▶
2
現場と項目を
登録する
写真が要る項目に
印をつける
▶
3
1〜2現場で
試す
スタッフに
使ってもらう
▶
4
報告書の形を
整える
取引先に
見てもらう

最初はベテランスタッフの現場で試す

新しい入力方法は、現場を一番知っている人に先に使ってもらうのが近道です。「この項目は現場で見づらい」「写真はここで撮る方が早い」といった意見を反映してから広げると、ほかのスタッフへの展開がスムーズになります。

紙で報告する場合と、アプリで報告する場合

紙で報告する場合
  • チェック表の回収に時間がかかる
  • 写真と現場の対応を手で整理する
  • 月末に報告書を清書する
  • 過去の作業を探すのが大変
アプリで報告する場合
  • 作業が終わった時点で報告が届く
  • 写真が現場と項目に自動でひも付く
  • 報告書がその場で出来上がる
  • 現場と日付ですぐに探せる

清掃会社の作業報告は、現場の記録と取引先への報告がほぼ同じ内容なのに、間に手作業が挟まっている業務です。まずは今使っているチェック表を現場ごとに集め、どの項目に写真が必要かを整理するところから始めてください。

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